運命とバトるのって正直どうなん

 最近、将来が不安だ。内定がまだ出ていないのが大きな理由だが、他にもあるし最近それを実感させられている。

 

 前々から言っているが、俺の将来の夢は幸せな家庭を持つことだ。

 その理由は二つ。一つは体験してみたいから。アスペの父親と不器用で女臭い元母親、そして自己中心的な他人である義母によってカスみたいな家庭で俺は育った。そんな中暮らしていて、いつかは幸せな家庭を持ちたいと考えていたのだ。憧れである。

 もう一つは反骨である。俺は見ての通りアスペである。軽度か重度かと言われれば軽度だが。しかし、やはり社会不適合者の烙印は押されているし、ザルにも引っかかる。それに加えて不健全な環境で人格形成されたことで、家庭適性も低くなる(蛙の子は蛙的な意味合い)。そんな、社会から必要とされておらず家庭を持つことに対してふさわしくないと神様に言われている俺は精一杯社会に反逆しようと思っている。その最たるものが家庭なのだ。お前ら社会が見捨てた社会不適合者が幸せな家庭を持ってやる、という社会に対する反骨なのだ。

 

 そんな心意気を持っていた俺だが、進捗が芳しくない。

 まず、内定がない。これは社会からはじき出されている証だ。まあ、10社くらいしか受けてないからサンプル足りないけど。

 そして、人と仲良くなれない。笑顔作れないし、雑談で笑顔になれない。雑談を面白いと思えない。なんというか、適当な会話を楽しめない。時間をつぶすための会話が苦痛だ。自己完結式の面白い話やボケツッコミといった目的を持った会話は得意だが、山も谷もない会話をつまらなく感じてしまうのだ。そんな人間が婚活なんてできるのか?って話。

 

 運命に抗うというのは苦しいことだ。向いてもいない仕事をやろうとして、向いてもいない人間関係をやろうとしている。苦しさから逃げて、自分が気持ちいい方向に生きているだけでは、俺みたいな社会不適合者は孤立まっしぐらだ。茨の道を進む覚悟を今一度しなければ、運命を捻じ曲げることはできないだろう。

 

 それにしても、不安だよね。だって適正がない中頑張って仕事したり家庭持ったりしても結局それは自分を押し殺した末で得られたものだし、自分を出してしまえば消えてしまうのだから。

 

 社会からも女からも必要とされていない俺は、自分を殺して溶け込むか自分を生かして孤立するしかない。まあ、どちらになってもハッピーエンドではないだろう。社会不適合者にも幸せな道のりがあればいいのにね。