俺、24歳になってしまった

 

 サブタイトルの元ネタはアニメ「ブレンパワード」から。主人公が「俺、17歳になってしまった」というセリフがある。これは、1年前から主人公の頭の中でモヤモヤしていることがあって、悩んでいる内に遂に1年経ってしまった、と内省している場面だ。主人公はこの後、歳月を重ねてタダの大人になってしまう流れを断ち、大きな行動を起こす。

 さて、俺の方はどうだろう。ウダウダしている内に24歳になってしまった。次の新人賞に向けた小説を書きながら、就活も進めている。研究は全く進んでいない。正直言って「何とかなるかならないか」のギリギリのラインを攻めているような気がする。3足のワラジを履けないのか俺は。客観的に見た俺の状況はこんな感じだ。

 では、主観的に見た俺の内面は。クリエイターとしての夢を持ち続けるか、一社会人としての精神を持つか、の岐路に立たされている気分だ。自分には特別なアイデアがあってそれを実現するためには尖った個性を持ち続けてもいいという、ある種俺の滅茶苦茶な性格の免罪符としてクリエイターという肩書をまだ持ち続けるのか。それとも会社勤めの働きアリとして、適合するために俺の破綻した性格に蓋をして生きていくのか。

 

 流されるように歳月を重ねてもう24歳。俺は俺として生きていけるのだろうか。思春期の感性はもう既に失われつつある。30になる頃にはいい意味でも悪い意味でも細かいことを気にせず、社会のCPU精神になっているのだろうか。逆に、偏屈に更に尖りがかかって誰からも共感されないバケモンになっているのか。どちらにせよ、俺の精神がまだ若い内に作品を書き上げなければ。有名作家や漫画家はデビューが20代前半ってことも酷な事実だ。デビューしたいな