無産階級らしいけど、どうする?

 最後の記事を書いたのが3か月前。今確認した。感想は「意外と更新してたんだ」。もっと長い間放っておいた気がしたから。ある程度想像はできていたが、やっぱりサラリーマンの生活には変化がない。何かこう、感情を揺さぶらないようにできている。ビジネスって言いかえればまあ納得いくか。 んで、今日は珍しく書くことできたからこっちに来たって話。 

 ちなみにこの3か月間はゲームしかしてない。嘘、マッチングアプリも1か月くらいしてた。初心者期間の過ぎたタップルを再開したら鳴かず飛ばずだったから辞めた。恋御籤で最強大吉を引いた俺がこのありさまなんだから、システムに殺されてるんだろうね。一見惨いように見えるけど、現実とか社会とかいうシステムにも俺は殺されているから正直変わらん。降りられない労働列車に乗って、生命活動を維持させる代わりに税金を吸われ続ける。社会とかぶっ飛ばすような出会い手段ってないのか? それを拉致監禁という。こんな凶悪犯罪をしないと機会すら与えられないなんて、やっぱ俺も社会もサイテーだ。

 

 

 本題。俺は今、税金マシンになろうとしている。働いて税金を納めるだけで役目を終えるマシン。気付いてしまった。

 契機は工場実習。俺はメーカー勤めのデスクワーカー。そんなぬるい労働をしている奴には会社が試練を与える。それが工場実習。生産現場で1週間~数ヵ月程度肉体労働させて「現場SUGEEE!」と新卒に言わせたり「あそこだけは飛ばされたくないからデスクにかじりつこう!」と努力させる効果がある。現に俺も「自分はデスクでよかったんだ、デスクで頑張ろう」と進路に納得してしまっている。それだけ工場はキツイ。

 

 肉体労働は辛い。というか、それを苦としない人間はワザワザ勉強して就職活動して総合職のデスク部署に入らない。そんな適性の噛み合わせの話があるから、工場実習参加者はみんな辛いと思っている、なんて思い込みが説得力を増す。

 そして、肉体労働をしている人間の余暇は休むことと消費することしかできない。労働できる体を維持することと現在の生活に満足するための脳汁が必要となるから。本当は自己実現とかで脳汁出すこともできるんだけど、いかんせん体力と時間を労働に持ってかれてるから消費ぐらいしかできんのよね。

 

 生産は創造ではない。むしろその逆である。これは今日俺が延々と同じ部品を作り続けながら感じたこと。ものづくりしてるなら創造力鍛えられて自己実現になるんじゃね? なんて思われてそうだが、んなこたないし生産者が創造するのはかなり厳しいと俺は思う。なぜなら、生産とは「計画的に同じ物を作り続ける」から。1回キリで何とも違うものを作る創造とは定義からして真逆。創造は自分のアイデアを糧とするが、生産はマニュアルをひたすら忠実にこなすことが要。そのマニュアルもひたすら定量的・客観的に説明されているため、個人の介入予知は皆無。

 よって、生産者が休日に脳をフル回転させて創作活動をしても難しいだろう。なぜなら1週間の大半は創造に使う脳の領域を封じ込めているのだから。

 

 

 

 工場労働をこき下ろすような書き方をしているからおわかりかもしれないが、俺はやっぱり工場労働が嫌いだ。俺個人を全く必要とされないから。誰が立っていても同じ結果だし個人としての脳を使うことを禁じられている。ただ早く正確に安全に。それだけ。こんな現場で承認を得ながら生きることはできるのか? 労働してくれて助かるとか、気が利くとか、その程度で俺は満足できない。おそらく私生活で俺個人の人間性があまり承認されていないからだろう(こんな書き方をすると数少ない友達に悪いが)。ただでさえ女性という全人類の半数以上に承認されていないから困っているというのにねえ。

 まあ、工場で承認されねえ~!!って文句は俺が承認欲求モンスターなだけだからみんなは深く気にしなくていいと思う。

 

 

 

 んで、工場で時間と体力と創造性と承認を吸い取られて俺は思った。

「俺個人を遺さねば」 

 

 工場もデスクも本質は同じ生産的労働。ただデスクは自由が利く分没個性に気付きにくいというだけ。個人を表現するには主体的能動的に行動する必要がある。俺は会社に入ってから流されるように賃金労働と消費のループに満足していたが、工場に訪問したことで「このままじゃマシン止まりだぞ」ということに気付けた。

 

 だから、せめてこの偏った思想思考やアイデアを形にしないとなって。俺の能力的にそれは文章だなって。つまりまた執筆するしかないなって。出来上がったものが陳腐だったとしても下手くそだったとしても、個人を形に残すことと評価されることが俺の精神には必要だ。

 もっとも、そこらへんにいるモテモテ人間達は会話とか仕草で表現して承認されてるから無理に形にする必要ないらしいけど。 まあ、ないものねだりをしても仕方がないし、ありがたい識字能力を使って自己実現していきますか!

 

ということで、くっさいくっさい文章を再びドキュメントから掘り起こすことにしてみた。

 

おわり。