頭の回転とか要領の良さとか

 自慢ではない。頭の回転が速いってたまーーに言われるけど、実際どうなんだろ。

 実際、俺は相手の話していることを理解することが苦手だしそんなことないとおもうけど。理解が難しいのは、頭の中で解釈がいくつか出てきてその選択に困るからというのがある。例えば、「大丈夫」という言葉一つ取っても、それが相手が気にしないという意味なのか客観的に問題がないのか、はたまた了承の意しかなさないのかを気にしてしまう。辞書に一回ぶち込んでいるような感覚だ。

 相手の話を聞くときも自分が口を開くときもそのようなことを気にしている。以前にそこまで仲の良くない人達と飲み会をした時も「広辞苑と話しているみたい」と言われたことがある。今思えば形容しがたい俺の特徴を一瞬で理解して表現した彼こそ頭の回転速い気がする。

 木を見過ぎている状態なのかもしれん。コンテキストを理解するスピードが速いとは思わない。会議の資料とか読むの遅いし俺。あとゲームとか集団スポーツも苦手なんだよな。ああいうのこそ、状況を一瞬で理解して解をみちびかなきゃならんのだから頭の回転というべきだろう。 少なくとも俺は速くない。しいて言うなら考えすぎているだけ。掘りすぎてる。無駄に横に掘り広げている感じ。

 

 

 対して、要領がいいとはあまり言われない。不器用人間だからね。学校の勉強とか部活の練習とかは割かし上手にできていたと思うから、こういう具体が要領なのではないと思う。

 じゃあ何が要領の悪さかっていうと、他人を気にし過ぎているとか、プライドが邪魔しているとかなんだろうな。身近な例でいうと、研究室で長時間だべっている方が黙々と作業するより結果的に楽に卒業できるんだけど、なれ合いを嫌ってわざとハードモードしているみたいな感じ。社会生活をする上で多分、プライドが低い人間が要領いいって言われるんだろうな。 

 要領のいい人間というのはよく見てきたけど、なりたいとは思わなかった。ギリギリまで不器用でいきたいって程でもないけど。プライドが高いんだろうな俺。

 

まとめ。頭の回転は速さを乗りこなすことが大切で、やたらめったらに考えるのは悪手である。要領の良さはプライドを削る能力。効率よく物事を考えて、プライドに邪魔されずアウトプットできる人間が最強。