「マイノリティをなめんじゃねえ」の動画に感動した話

 最近、ネット上である動画が流行っている。「マイノリティをなめんじゃねえ」だ。これはニコ生の切り抜きで、ある生主が「クソリア充どもが、マイノリティをなめんじゃねえ」と言いながら棚や窓ガラスをハンマーで破壊する動画だ。一見、人気取りのための過激な暴れでしかないように見えるが、俺は別のことを感じ取った。

 

 多分、彼は本当にマイノリティなのだろう。その辛さがひしひしと伝わった。本棚にはたくさんの本。サイズが異なっていて派手でない背表紙がたくさん並ぶ。多分真面目な本だ。たくさんの知識をインプットしているのだろう。そのうえで苦労しているのだ。

 彼が何のマイノリティなのかは知らない。まあ、非リアだということだけ。

 でも、普段から腹の内で思っていて、信念と化した言葉「マイノリティをなめんじゃねえ」がひしひしと伝わってきた。

 いつだってマイノリティは嫌な思いをする。だからマイノリティなんだろうけど。マジョリティにさげすまれ続けて冷遇されて。俺もマイノリティだ。コミュニティでいつも隅にいて仲間外れで寂しくて。クソが。くそったれが。

 

 「マイノリティをなめんじゃねえ」を馬鹿にする人達はマジョリティの、勝ち組の人達だった。カス、くそったれ、クソがよ なめてんじゃねーぞ