とりま初面接落ち記念カキコ

 久しぶり。コレを書こうと思ってからしばらくかけないでいた。日付で言うと、今日が12月17日だけど、12月7日にはもう書こうと思っていた。しかし、帰省とかのスケジュールが立て込んでしまって今日にいたる。とりあえず今回は就活関係だけの記事にしよう。

 相も変わらず研究の進捗が碌になく、日々就活サイトにアクセスする日々。そしてついに俺の下へ面接の機会が訪れた。早期選考と言われるものである。早い企業では12月から始まっていたりする。ベンチャーとか中小企業でよく行われるものだ。正直な話、企業の規模自体にはあまり関心がない(小説を副業にしたいと考えているため)ので、早く内定を取りたいという一心で、あるIT中小企業の選考を受けることにした。

 

 その会社の選考には書類選考はなく(履歴書の提出は要求された)、いきなり面接だった。この面接を通れば次の面接が…といった選考フローだ。面接がいくつかあるのは他の企業でもあるあるだから特に気にならなかった。この企業は面接のみで判断するんだな、と思っただけだった。

 

 面接で訊かれたのはオーソドックスな質問だった。

「自己紹介」「志望理由」「学生時代頑張ったこと」「長所と短所」

 これを上から順に話して、その場で合否が言い渡された。

 不採用。

 そう言われた後、面接官の方がフィードバックをしてくれた。落とした理由は全体的な準備不足、そして志望理由の甘さ。

 俺自身はその時初めて知った。面接というのはあらかじめセリフを用意しておくものだと。今回の面接で俺は、考えながら話すようにしていた。甘えた考えと言えばそれまでだが、俺の認識では面接というものはあくまでも雑談力を試すものだと思っていた。つまり、俺の中では面接とはマトモに日本語で会話ができるかというテストだったのだ。なぜなら、学生時代に頑張ったことや志望理由なんてものは既にESに書いてあるから。目を通したESに書いてあることと同じことを一字一句話すことに意味を感じない。よくパワポを使ったプレゼンをされている際に、スライドに書いてある文章やフレーズを発表の場でまた復唱されると退屈で仕方なく感じる。発表の場はスライドの補足説明をする場所だからだ。スライドという情報量が限られた手段ではどうしてもわかりにくい箇所が生じるから発表の場でかみ砕いたり補足したりするのだ。

 一応志望理由と頑張ったことくらいは事前に考えていたが、セリフを用意するほどではなかった。そのため、話す際のアドリブ感が目立ってしまったそうだ。アドリブ特有の文量が多くなるせいで内容が締まらないという事態だ。完全に俺の慢心から起きたミスであった。

 次におおきな理由が志望理由の甘さ。俺が受けた会社は先端技術を使用しているITコンサルで、事業内容の格好良さと雰囲気の良さが志望理由だった。素直にその二つを言ったのだが、「とりあえず内定欲しいって思ってるだけでしょ」とズバリ言われた。確かに面接官に訊かれた際に業界はまだ絞っていないと答えたが、こうまで解釈されるものなのかと俺は思った。事業内容(データサイエンスとかITコンサル業とか)が面白そうだからってので十分じゃなかったというのは少し驚きだ。これ以上何かしら条件をこじつけるのは嘘を吐くのと同じだし何より説得力に欠ける。もしそんなにオンリーワンの理由で志望してほしいのならオンリーワンの事業と働き方を用意しててくれよ…って俺は思った。これから志望理由を探す際は同業他社と比べてその差異を志望理由に組み込むぐらいした方が良さげだ。 同業他社を探すのも中々に骨が折れるのだが…。

 

 まとめると、俺はセリフ不用意と志望理由の甘さで落とされた。後、履歴書の提出に通常の履歴書を提出したのもミスだったとされた(ES欲しいならESって書いてくれ~)。以上のことを踏まえて、俺は面接官からキャリアセンター通いを進められた。

 あと1週間もすると俺はキャリアセンターの人と相談することになる。まずはカードデッキをそろえるところからになるだろう。朝井リョウは作品の中で「就活はダウトだ」と言っていたが、確かにトランプを持たない俺はダウトに参加できていない。ここから1ヶ月で俺はカードデッキを作る。表を見せないデッキを。

 

 所詮理系就職の選考なんてものは、運が5割で顔を含めた印象が2割、専攻が3割だと思っている。バブル就職組とか推薦組、地元組の話を聞いているとイチイチ準備をしているのがアホらしく思えてくる。俺は自分の責任で生物と物理のどっちつかずの学部に来て就職に困っている(生物側に寄れば寄るほど就職キツくなると思うんだけど)。工学部に行ってたらなあ…といつも思う。本当に。