マジョリティな会話したいんでしょ

 雑談から。自分がこの間書いた記事について思い返したけど、当たり前のこと過ぎてワロタ。舐められるのは舐められる側の社会性に起因していてるってことと、舐められで損するかどうかはマチマチだけど、損しないようにしたいねって話。まあ俺から見た実りは、会社に入ったら社会性を鍛えるあるいは社会性があるように見せなきゃって思えたことだね。社会に属する者は社会性を鍛え続けなければならない。

 なんてことを深夜4時に書き込み。そう、俺の体内時計はもうバグってる。ミーティング用のスライドとか修論を書いているうちに夜が長くなってしまった。今ではもう昼前に寝て夕方に起きる生活。まあ学生の内は大丈夫だけど…、大丈夫かこれ。

 

 

 

 本題。っつっても今日は軽い。思ったことを書き留めるだけだし。

 事の発端は今日の共用部での会話。後輩達が大学の課題やテストについてごにょごにょ喋っていた。それを俺は離れたところでゲームしながら聞いていた。しかし、聞いているうちに嫌になってヘッドホンに手を伸ばすことに。

 なんで嫌だったか。健常者である後輩達がネタで発達障害を名乗って笑いあっているから。自虐的に使うならまだ「偽物のくせに~」って思うだけでいい。しかし、加えて一人が話題を発展させる。

「俺の弟達、アスペだからマジで使い物にならねえ。ウチの生き残り俺だけなんだよな。マジきちい」

 そう、実在の発達障害に波及したのだ。その上で、「本物の発達はマジ勘弁」という文脈で会話が進む。こんなの当事者からしたら耳が痛すぎてちぎれそう。

 なんというか、発達ってマジで社会の敵なんだなって思った。件の彼の家では、本当に手が付けられない程に弟さんが大暴れしているのかもしれない。アスペにも軽度から重度まであるから。それでも、実の弟という存在をお荷物のように扱うのはなんだか胸が苦しすぎる。なぜなら俺も健常者の兄と姉を持つから。そして、兄と姉から俺は「本当にどうしようもないコミュ障」と思われている。兄弟と別れた時代が時代だから、少し「コミュ障」という少し古い文脈になってるね。でも言われてることは同じだし、やっぱり俺も軽度だったけど家族からはお荷物扱いされていた。

  

 同級生とか同僚とか友人とかに「発達ガイジと付き合うのキチ~」って思われているのも、本来最も大切な味方である家族からも厄介者扱いされているという事実に向き合わされてしまって辛かった。その上、普通に見下しも入ってるからね。

 

 

 まあ、そんなことでショックを受けていた当事者の俺だったが、少し思考を転換させる。そういえば「当事者が聞くと辛い話」に似たようなケースあったな。

 

 思い出したのはウチの女子に関すること。もうしばらくウチの共用部に女は来ていないのだが、その原因は男が下品な話ばかりするからである(俺は言ってなかったし、仲いい人いたからちょっと残念)。下ネタなんて聞くに堪えなかったのだろう。だから女が来なくなった。まあよくありそうな話だが、これについて少し掘り下げた。

 まず、なぜ嫌なのか。それはおそらく彼女らが男達の話す下ネタの当事者だからだろう。俺だって女が「短小はカス」とか「もっと男には外見鍛えてもらわないとね」とかを軽音のチャラ男先輩あたりと比較して話されていると、多少のストレスを感じるだろう。批判されるのはもちろんだし、比較されるのも嫌だ。そんな話題が周期的に話されるのであれば、抜け出す気持ちもわかる。

 もしかしたらマジレスで言い返したりして議論めいた会話とか同調して面白話に発展できるのかもしれないが、それはそれで疲れる。具体的なイメージは、俺が「いや~発達ってマジでそういうトコあるからな~、俺もなんだけど」なんて乱入するのと同じような意味合い。相手の好きな文脈に合わせるのってマジで病みそうだな。ww2の名誉ユダヤ人みたいな気分。

 

 

 当事者として参加する話は重い。それが良くも悪くもあって、俺は結構すきなんだけど一つマジでキツい点がある。複数人で話されている場合はマジョリティの話したい文脈に合わせなければならないこと。これは当事者かつその場のマイノリティにとってはキツいに違いない。  

 以上が現象の説明。問題はその対策。

 楽な方法としては、マジョリティ側に属するようにすることが挙げられる。というかそれがコミュニティじゃね。だから男は男同士、女は女同士で固まっているのが今の俺の身内界隈だ。度々マイノリティ側でストレスフルな会話してるなら、似た者同士で固まっちゃおうって話ね。 

 それができないから困ってるって人もいるかもだけど、自分が常にマイノリティになり続けるコミュって次第にフェードアウトしてくだけなんだよなあ。

 

 

 

 俺達はついつい耳が喜ぶ話題を選んでしまうし、嫌な話からは遠ざかってしまいがちだ。俺も今日ヘッドホンを付けようとした。だけど、多少は向き合ってみてもいいのかもしれない。これは「もしかしたら成長できたり面白いことあったりするんじゃね?」って淡い期待だけど。でも、それとは別にマジョリティじゃない場合は疎遠になっていくから辛いね。 でも、もし似た者同士以外で集まれるようになったら楽しいかもね。